ポエム
[
TOP
]
▼
オリ非ナル
歩いていた犬が棒に当たったころ
風が吹いて桶屋は儲かっていた
僕は爪に火をともしながら
石の上で三年間
糠に釘を打ち続けたのだった
壁には耳があった
障子には目があった
けれど死んだ人には口がなかった
類が友を呼んで
飛ぶ鳥はすべて落とされてしまった
秋ナスを食べさせてもらえなかった君が
石橋を叩いて渡っている
その下の川を河童が流れていく
長いものに巻かれたまま
どこまでも
いつまでも
23/09/08 07:09更新 /
たけだたもつ
Tweet
いいね!
≪
TOP
|
感想
|
メール登録
≫
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c