ポエム
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寝返り
深夜、兄がやってきて
透明な言葉を吐いた
ご飯を食べるように
一粒一粒吐いていた
寝床を整えてあげると
几帳面に身体を納めた
兄は二十八歳で製薬会社に就職し
寝返りをうった
もういいよ、と伝えたけれど
その後も何度か寝返りをうった
朝は食事もとらずに帰って行った
かわりに白く雪が降った
23/08/22 06:57更新 /
たけだたもつ
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