ポエム
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いのち


埋立地から旧市街地へと
続く大通りの歩道
差し込む光に
かつて名前はあった
気の弱い人たちが 
背中だけの会話 
背中だけの時間 
の中でうずくまり、
息継ぎし、
そして動く
なくしたものの重さ、と 
なくしたものの軽さ 
それらは常に等しいのに
ふと少しの風にも 
倒れるものがある 
いのち 
音を立てるものは 
すべて、いのち
立てなくても
全部、いのち

23/08/09 07:05更新 / たけだたもつ



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