ポエム
[
TOP
]
▼
渋滞
誰もいない言葉
綴られただけの
八月の少年
薄色のかき氷が
風に消えていく
その飛沫
街のどこかに
沈没船が埋まっている
そんな噂が広まった
大小のスコップが売れて
大小の穴が掘られた
そうしていつしか
人は諦め
飽きていった
トンボの囁きで目覚めた
八月のわたし
ゆっくり進む雨先の
ひとつの匂い
悪気はなかったけれど
手を伸ばすとうっかり
雲の渋滞に
触れてしまった
25/01/23 07:15更新 /
たけだたもつ
いいね!
≪
TOP
|
感想
|
メール登録
≫
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c