ポエム
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航海
母は毎日パンに
海をはさんで食べていました
そうすれば船に乗って
父が帰ってくると信じているのです
花言葉は覚えていても
花の名前は忘れてしまう
そんな母でした
父はベッドという船に乗り
天井を見ながら
ここは俺の家ではない、と
今日も頑なに言い張ります
海の男でした
立派な船乗りでした
24/03/09 08:32更新 /
たけだたもつ
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