ポエム
[
TOP
]
▼
背中に海
夕方、アイロンをかけていると
背中のすぐ後ろまで
海は来ていた
昔と同じ懐かしい波音が聞こえる
泳ぐことは得意ではないけれど
波打ち際で貝を拾ったり
足の指の間にある砂が
引いていく様子を見るのが好きだった
振り返ると海は無く
あなたがベッドの上で
波音の口真似をしている
おそらくもう二度と
帰ることのできない故郷の海だ
24/01/30 07:05更新 /
たけだたもつ
Tweet
いいね!
≪
TOP
|
感想
|
メール登録
≫
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c