ポエム
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街路樹


ひとつひとつ
背中が消えていく
街は少し
そのようなところ
空っぽのエンジンを載せて
車がいつまでも
変わらない信号を待っている
きっと
そのようなところ

駅前で酔った
旧友と酔った
飲み過ぎたと言って
二人、
雲と同じ色に溶けていった
いつでもものに
優しく触る人
そんなふうに
なりたかった

音がする
振り返る
街路樹が昨日より
色づいている
車道では夕方の
渋滞が始まっている
いらない言葉なら
いっそ
捨ててしまえよ

23/10/09 06:45更新 / たけだたもつ



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