ポエム
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スーパー

私は訳あってアイドルを辞め
現在はスーパーで品出しのアルバイトをしている

朝早く来て仕事に取り掛かり
終わったら買い物をして帰るのが日課だ

品出しをしていると
どの商品がよく売れて
どの商品が売れないかがよくわかる

商品たちはまるで、私を買って下さいとばかりに、派手なパッケージ、耳触りの良い謳い文句を掲げこちらを向いて並んでいる
店の者(私を含め)は売れる商品•売り込みたい商品の前に「広告の品」と書かれたポップを貼り付ける

私の頭は狂い始める

売れる者は人気者
そうでない者は捨てられる
まるで芸能界だ

売れ残ったものの気持ちがわかるか?
本当にいいものかどうかは買ってみないとわからないじゃないか?
確かにいいものだから売れるというのもあるが
売れないものにもそれなりの良さがあるんだ

そんな自己弁護をしながら私は
今日も広告の品を買って帰る
24/06/11 07:41更新 / 拓郎



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