ポエム
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虹色の物体
目を瞑った

そうすると暗闇に一つ

光ってもいない

丸い物体があった

確かに物体は存在したのだ

それを例えるなら

汚れたビー玉のようだった

小学生の頃にたまに見た通学路に落ちていたかのような

それはとてもとても

暖かいような気がしたが

触ってみると無機質だった

そんなことは分かっていた

私はそれを手に取り

考えるのをやめた

考えるのをやめた

考えるのをやめた

しかしいつしか考えはじめた

この物体は何なのだと

考えた

考えた

考えた

そうすると物体は答えた

口もないくせに物体はこう言った

「君は既に答えを知っているだろう」

僕は答えを聞くとそっと目を瞑った

これが僕の毎日だった
19/11/27 00:39更新 / 高本孝一



談話室



■作者メッセージ
ジャンル間違ってたらすみません。
でも多分心の詩だと思います。

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