記号のうた
であることとしての地位を築き上げた人間にとって
何よりも愛しいものは
でなかった自分、あるいはそれに似た者への眼差しである。
記号的な人間は
いつしか
電波に乗って
遠くの方に行ってしまって
故郷に思いを馳せるのである。
郷愁が
絶望が
期待が
頭の上を通り過ぎて行った。
最後に残るのは
ほんの少しの躊躇いである。
何よりも愛しいものは
でなかった自分、あるいはそれに似た者への眼差しである。
記号的な人間は
いつしか
電波に乗って
遠くの方に行ってしまって
故郷に思いを馳せるのである。
郷愁が
絶望が
期待が
頭の上を通り過ぎて行った。
最後に残るのは
ほんの少しの躊躇いである。