生きていくことと
正しくあることとの
矛盾
乖離
それに苦悩し続ける

ある人はこう言う
「完璧じゃなくてもできるだけ人を傷つけないように」

そう言われてもどの程度努力するのか
あるいはどのくらい自分を守ればいいのか

あるいはある人はこう言う
「あなたの好きなように生きれば良い」

でも好き勝手に生きている人に傷つけられながら
生きている自分にとってその答えは自己矛盾そのものだ

またある人はこう言う
「考えすぎだ」

しかし思考することなく生きていたら
誰かの悲惨な結果が現前する度に後悔するこになるだろう

川の流れはあまりにも激しく
このままでは下流、いや谷底まで落とされてしまうだろう

激しさゆえに爆音になった
耳を塞ぎたくなった

この社会の構造
自分の思考形式
こうありたい
ああありたい

そんなものに執着して
矛盾を感じて

すべてが嫌になった

嫌になったから

僕は家を出た