ポエム
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あなたへ
どうか軽薄な僕をお許しください
僕はあなたがもうすぐなくなると聞いて
詩を書いています

そして謝らなければならぬ点があります
僕はどうしても生きることが辛いのです
あなたが生きたがっているというのに辛いのです

それはあなたにとってどれほど非道なことか知っていても
そのように思ってしまうのです
頭で分かっていてもやめられないのです

もう少し光をもらったら
そしたら「ただ生き抜くしかない」という答えに
たどり着くかもしれません
でも今は夜の闇の中のようで
迷っているのです

もう少し力をもらったら
そしたらあなたがそうして生きてきたように
恐怖の中でも毅然とした態度でいられるでしょう
今の自分にはそのようなことが到底できません
迷っているのです

でももしもそのようなことがあったら
力を光をくれたら
記憶の中だけでなく、
私の中にあなたの一部が生きていると言えるのかもしれません。
あなたがいなくなった後も
あなたがいた時と同じように
私はあなたに助けられながら生きることになるのでしょう。
20/08/06 01:39更新 / 流れる月



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