川に来る
気がつけば
川を見ている
なぜだろう
胸が苦しくなると
川を見に来る
空気が不透明になると
川に来る
八幡宮の石灯籠
腰掛けて杜を眺め
光の足りない空を眺め
また歩き出して
川に向かう
苛立ちの相手は自分
そんなことわかってる
大昔からこの地を流れ
たくさんの鯉が棲む川
鴨もアオサギもやってくる
いつの世か人々が橋をかけ
流れに沿って柵を作った
ほら風に蝶々が渡る
川はただ流れ続ける
気がつけば
川に来ている
取るに足りない人間の
胸につかえているものを
そっと川面に投げて
流れに浮かべて
見ている
川を見ている
なぜだろう
胸が苦しくなると
川を見に来る
空気が不透明になると
川に来る
八幡宮の石灯籠
腰掛けて杜を眺め
光の足りない空を眺め
また歩き出して
川に向かう
苛立ちの相手は自分
そんなことわかってる
大昔からこの地を流れ
たくさんの鯉が棲む川
鴨もアオサギもやってくる
いつの世か人々が橋をかけ
流れに沿って柵を作った
ほら風に蝶々が渡る
川はただ流れ続ける
気がつけば
川に来ている
取るに足りない人間の
胸につかえているものを
そっと川面に投げて
流れに浮かべて
見ている