ポエム
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朝の電車
雨の滴が垂れる窓
朝の電車には多くの人

つり革の彼はショルダーバッグの中に
人生の方向を変えるかもしれない書類
座る彼女は景色の向こうの何かを眺め
電車の振動に思いの振れを重ねている
あちらの彼は手元の本を読みつつ咳払い
いつもと変わらぬ一日であると信じている
外の雨を見つめる彼女の目に滲む涙
ふとよみがえる遠い日々のせいだろうか
バックパックの彼は車内を見回して
目当ての人がいないのを知る

そして実は誰も行き着く先を知らない
ただ
みんなで今を一緒に生きている
それだけは確かだ
22/10/17 12:03更新 / せつ



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