ポエム
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深い山のどこかで
細い水流として生まれ
数えきれない出会いをして
喜びと悲しみをくりかえしつつ
山をくだり
谷を行き
里を流れ
そしてその先に
青く果てない海が見えたとき
はじめて川は
自分が川だったことを知るのだろう
視界を遮るものがどんどん減っていく
ああそうか
そうだったのかと思うたびに
涙があふれ
愚かすぎた旅さえいとおしく
すべてを抱きしめるように
ゆっくり
ゆっくり流れていくのだろう
24/06/19 19:45更新 / せつ



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