川
深い山のどこかで
細い水流として生まれ
数えきれない出会いをして
喜びと悲しみをくりかえしつつ
山をくだり
谷を行き
里を流れ
そしてその先に
青く果てない海が見えたとき
はじめて川は
自分が川だったことを知るのだろう
視界を遮るものがどんどん減っていく
ああそうか
そうだったのかと思うたびに
涙があふれ
愚かすぎた旅さえいとおしく
すべてを抱きしめるように
ゆっくり
ゆっくり流れていくのだろう
細い水流として生まれ
数えきれない出会いをして
喜びと悲しみをくりかえしつつ
山をくだり
谷を行き
里を流れ
そしてその先に
青く果てない海が見えたとき
はじめて川は
自分が川だったことを知るのだろう
視界を遮るものがどんどん減っていく
ああそうか
そうだったのかと思うたびに
涙があふれ
愚かすぎた旅さえいとおしく
すべてを抱きしめるように
ゆっくり
ゆっくり流れていくのだろう