ポエム
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ティーンエイジャー
半端な決心でまだ恥じらって
火照った熱で全部溶けそうで
バタついた足に浮力が起きて
果てまで飛んだ10代の日々を
明かりを消して思い出してる

トンネルに入り暗くなる窓に
不意に映った自分の表情は
素直な心の内を教えてくれた
そんな偶然に頼らなくても
今なら全部知り尽くしてると
口角上げて真似てはみても
あの口元は あの瞬間だけのもの

何人目の何回目からだろう
呼び鈴はいとも容易く鳴り
鍵穴が何でも通していった
きしみながら扉は開かれ
終われば雑に閉められて

体を洗い流すたびに
炎はだんだん弱くなり
燃え上がるような出来事は
もう起こらない気がしてる

名も知らぬ人に触れられて
気が済めば放り投げられて
手垢まみれのハートを拾い
夜明けに独りで色を塗る

記憶をまさぐって探してる
あの頃の色をまた求めてる
みずみずしく放っていた
あの彩りをもう一度欲しい
20/08/04 00:35更新 / ぬけあな



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