マグ
マグの取っ手を握りしめて
注いだ水面を眺めていた
これが最後の一杯になり
何よりも重みを感じていた
マグの取っ手を離せなくて
言い訳ばかりこぼしていた
伝わる熱を飲み進めるほど
指の先は震えていった
マグの取っ手にしがみついて
固まる身体を温めていた
最後の一口 そっと飲み終え
ここにいる意味 使い果たした
お互いのマグをくっつけて
擦り合わせて作った絵柄
隣り合わせで生まれた笑顔
二人の間に並べておけば
いつまでも微笑んでいられる
そんな気がしていたのにな
何もない中身をかき混ぜて
何かを流し込むふりをして
その場しのぎの方法も尽きて
止まらない針を見つめている
過ぎ去った時を想いながら
大切なマグよ もう少しだけ
留まる理由になってほしい
思い出だったこの場所に
あと少しだけ居させてほしい
注いだ水面を眺めていた
これが最後の一杯になり
何よりも重みを感じていた
マグの取っ手を離せなくて
言い訳ばかりこぼしていた
伝わる熱を飲み進めるほど
指の先は震えていった
マグの取っ手にしがみついて
固まる身体を温めていた
最後の一口 そっと飲み終え
ここにいる意味 使い果たした
お互いのマグをくっつけて
擦り合わせて作った絵柄
隣り合わせで生まれた笑顔
二人の間に並べておけば
いつまでも微笑んでいられる
そんな気がしていたのにな
何もない中身をかき混ぜて
何かを流し込むふりをして
その場しのぎの方法も尽きて
止まらない針を見つめている
過ぎ去った時を想いながら
大切なマグよ もう少しだけ
留まる理由になってほしい
思い出だったこの場所に
あと少しだけ居させてほしい