ポエム
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冬の手
両手に落ちてきた結晶は
知ってる様に溶けていく
眩しい光で迎えるはずの
運命を捻じ曲げていた
不条理に訪れる結末の
悲しみは分かるはずなのに

微笑んだ陰で色々壊した
知らない内に病んでいく
握りしめていた指も
涙を拭っていた甲も
弱く振っていた平も
全て同じ手のことさ
吐息をかけた程度では
消えない冷たさ抱いて

待ち焦がれた季節にきっと
君に似た小鳥は戻ってくる
そしてこの手に帰ってくる
そんな様を見られたならば
かじかんだ僕はまた動ける
凍りついた時はまた進める
そう信じて手を開いている
20/02/02 00:40更新 / ぬけあな



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