大航海
帆に受ける風は喜びだと
船に乗る僕に兄は言った
真に受ける僕に微笑みながら
素直であるほど進めるという
船を襲う波は怒りだと
帆を張る僕に父は言った
怒りはいつか静まることだけ
忘れなければ沈まないという
雨を落とす雲は悲しみだと
家を出る僕に母は言った
どこまでも自分を貶めることを
止めれば晴れ間は訪れるという
怒り悲しみ落ち着かせるも
混ぜ合わせて嵐を起こすも
どうするのかは僕次第
何ひとつ喜べないなら
風ひとつ吹かないこと
気づいた今日は出発日和
おだやかに すこやかに いってきますと
旅に出る僕は家族に言った
いざ 船も 風も 波も 雲も
すべて僕がつかさどる海原へ
船に乗る僕に兄は言った
真に受ける僕に微笑みながら
素直であるほど進めるという
船を襲う波は怒りだと
帆を張る僕に父は言った
怒りはいつか静まることだけ
忘れなければ沈まないという
雨を落とす雲は悲しみだと
家を出る僕に母は言った
どこまでも自分を貶めることを
止めれば晴れ間は訪れるという
怒り悲しみ落ち着かせるも
混ぜ合わせて嵐を起こすも
どうするのかは僕次第
何ひとつ喜べないなら
風ひとつ吹かないこと
気づいた今日は出発日和
おだやかに すこやかに いってきますと
旅に出る僕は家族に言った
いざ 船も 風も 波も 雲も
すべて僕がつかさどる海原へ