ポエム
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夏と水
コップに一杯注がれて
欲する体を通っていく
六割が水の人間たちの
七月に垂れる汗となる

竹の上を下っていって
細い麺を滑らせていく
持ち方覚えたばかりの箸で
初めて麺をつかめた子ども

ひしゃくで一杯すくわれて
アスファルトから熱を奪う
昨日までの雨水だって
風物詩に早変わりできる

飲んで触れて浴びて浸かって
誰にも気づかれないうちに
拭かれて乾いて流れて去って
色はひとつも使わないで
たくさんの夏を彩っていった
21/07/19 19:50更新 / ぬけあな



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