ポエム
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行き着くとこまで
一度きりの人生なのに
二度寝三度寝繰り返して
早送りで日が沈んでいく
見つめ直す暇も時間も
瞼の外で流れ去った

年代物の鳩時計は
未だに今を刻み続ける
巻き戻りたい 昔が恋しい
泣き言ばかりに時を使って
ほら無駄にした60分
鳴き声で奴は知らせに来る

古ぼけていった肉体と
古着屋で買った服装で
遊具も子供も随分減った
誰もいないあの頃の公園へ
砂場の楽しさ褪せてない
自販機の下なんにもない
心は錆びず無邪気な少年

立ち往生の人生だけど
大往生はあるだろうか
兎にも角にも行き着くとこまで
偶然だろうか必然だろうか
寿命が先か運命が先か
どうなるにせよ迎えが来るまで
22/01/07 13:48更新 / ぬけあな



談話室



■作者メッセージ
初出 2021/07/06 01:39

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