ポエム
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その先へ
朝方に夢が混線した。

混線した醜い夢はやがてガジュマルとなり、

そして花火大会のフィナーレのように打ち上がり、

大きく壮大に散った。

散り散りになった木々の残骸は丁寧に拾い集めて、

相模湾へ投げ込んだ。

翌日には呼んでもいない回線修理業者がやってきて、

頼んでもいない仕事を終わらせて、

慣れた様子で「もう大丈夫、大丈夫」と力強く言って、

スズキのエブリーに乗ってさっさと帰っていった。
25/05/09 12:49更新 / s



談話室

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