ポエム
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ルーティンワーク
苦しくない夢を見ている。

スプーンでかき混ぜるほんの数秒にも紅茶は淡々と冷えていくらしい
暖房のきいた自分以外の匂いのしない部屋でゆらゆらと湯気を眺める
いつもより少しきつく、ちょうど1.2倍くらいの重力でソファに倒れこんで
くらくらするあたまを押さえてしずかにまぶたをおとした

ぱっくりと夢は黒い口を開けて
ぼくがおちてくるのを待っている
ぼくもおちるのを待っている
この世で一番淋しい時間

まっさらな朝を避けてまぶたをひらく。
また夢がはじまる
22/01/24 00:16更新 / 辻葉冷弧



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