ポエム
[TOP]
憧れは理解から最も離れた感情という
今日は風が強いから家にいようと思った。
換気扇は笑う。けど、なんだかストーブは不服そうだ。
知らん顔して毛布をかぶってこたつに入る。
カップアイスにスプーンがなかなか刺さらない。
溶かせばいいんだけど、固いままがいいからひたすらカチャカチャする。
音が響く。
なにか歌を歌おうとして、そういう歌しか知らなくて、やめた。

静かだ。

泣けないことが悪いことじゃないけど。
薄情な気がしたから、それだけ。
いつもより暖房の効いた部屋で、
いつもより温かくして、
いつも買えないレディーボーデンを大人食いして、
いつも見れない映画でもイッキ見して、
そうしたら、少しは。
少しは寂しくなれるかなって。
20/12/30 22:43更新 / 辻葉冷弧



談話室



■作者メッセージ
頭がカラッポでごちゃごちゃな、

TOP | 感想 | メール登録


まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.35c