暗い詩を気取る明るい詩
私は舌が取れてしまったんです。よく考えてみると、なんて傲慢だったんでしょうか。わたしは価値のない人生を生きているのではなくて、わたしこそが無価値なのです。あなたにそれがわかりますか?ねえ、あなたにそれがわかりますか?わからないでしょ?わかるんですか?わかったつもりでいるんですか?わからないけど、わかろうとしてるとか言うんですか?努力とか口にするんですか?努力って何ですか?チャウシェスクは努力したんですかね?わたしは鳥ですよ。そして焼かれて、口に運ばれる直前で捨てられたいんです。そうですよ、わたしはずっとチャウシェスクについて話してるんです。だからチャイルドシートを買わなくてはならないんです。それなのに地下には調律されたせいで発疹が出た楽器たちで溢れている。だから東京は気取った猿です。そうですね、君はわたしに嘘をついてそれを認めようとしなかった。わたしはただ、綺麗な夜にそっと孤独に抱かれたくて。わたしの足を掴んだトングから世界が始まって、未だにそこで止まっている。でもはなからその先はなかったのかも。わたしが期待し過ぎたから。わたしが信用しすぎたから。裏切られることに慣れてしまえばあとは楽になるって思って、でもこれは誰の入れ知恵でもないから、それだけは死んでも口実にはしない。強引につけた舌でも誇れよって言いたげな態度であなたは私を見るんですね?