暴れそうで凍えそうな鋏が
暴れそうで凍えそうな鋏が
花畑の中心に沈んでいる
蛇の棲む亀裂は烏の糞で蓋
ハーモニカにしか映らない朝は
香辛料を呼び、亡くなる顔に笑う
囁く石の文字 空に照明
空は少し濡れていて、
黒い街に似ている
たくらみは夢を孕んだままに
結束した妖怪どもを谷底に集め
蒼く燃やすか 見棄てる
思考された物質は蘆より脆く
谷底の芭蕉を苦く舐め
白く輝き 人々を暗くする
花畑の中心に沈んでいる
蛇の棲む亀裂は烏の糞で蓋
ハーモニカにしか映らない朝は
香辛料を呼び、亡くなる顔に笑う
囁く石の文字 空に照明
空は少し濡れていて、
黒い街に似ている
たくらみは夢を孕んだままに
結束した妖怪どもを谷底に集め
蒼く燃やすか 見棄てる
思考された物質は蘆より脆く
谷底の芭蕉を苦く舐め
白く輝き 人々を暗くする