とんとんとん
とんとんとん、
父がまあるい背中を叩いてやると
はくはく口を動かした
顔を近づけると乳飲み子の甘い香り
もみじの手がぺたぺた撫でた
ちいちゃい唇
一重のつぶらな黒目
全部食うてやろと父が笑う
菓子の頬はふよふよ揺れて
小さな欠伸をひとつ零した
良い子だったご褒美に
とんとんとん、
今日を生きたご褒美に
とんとんとん、
赤子の寝顔に頬擦りをして
父はすんすん鼻を鳴らした
父がまあるい背中を叩いてやると
はくはく口を動かした
顔を近づけると乳飲み子の甘い香り
もみじの手がぺたぺた撫でた
ちいちゃい唇
一重のつぶらな黒目
全部食うてやろと父が笑う
菓子の頬はふよふよ揺れて
小さな欠伸をひとつ零した
良い子だったご褒美に
とんとんとん、
今日を生きたご褒美に
とんとんとん、
赤子の寝顔に頬擦りをして
父はすんすん鼻を鳴らした