ポエム
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あなたに求めるのは運命の香り
時が経って
場所が変わって
僕は何を見に来たんだろう

一面の住宅街を
人で溢れる駅のホームを
僕は誰を探しに来たんだろう

まだ知らない場所や人は
一生をかけても出会い切れやしないのに
この先
もっと初めてに触れるのに

これまでに運命を感じて
そんな中で出会ったあなたに
出会ったその意味を探して

昔を懐かしんで
今を憂いで
もうそんな大人になったかと
高架を走る昼下がりの電車で
街を見下ろした

忙しない人混みを抜けて
見つけた新しいを思い返して
もう今日が終わるのかと
日が沈んだ帰りの電車で
田園を眺めた

時間は早く流れ
やっぱり今じゃないいつかに浸って
あの時の続きは
いつやって来るのかって
そればっか考えてた

夜の寒くとも心地良い風に
朝の暖かくとも嫌気の差す光に
慰められて

また
あなたに会えないかって
どこかに居ないかって
夢でも良いからって
今日も明日も明後日も
目を覚まして
目を閉じる

今日も昨日と同じ景色を見たよ
刺激と安泰を求めて
今日も改札をくぐる
香ってくる運命を探しに
23/05/08 00:09更新 / U.S.



談話室



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