ポエム
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夢の中の蜃気楼に君を映す
現実じゃない見たことのない場所の
更に実体のないものに
君の形が浮かび上がる
君の世界が干渉してくる時
おどおどと後退りをしながら
近付きたいと思う

現実のいつもの交差点で
更に記憶のある夕焼け雲に包まれて
君の形がそこにある
僕の世界をもって歩み寄る時
だらだらと足を踏み出しながら
拒絶されているんだと思う

夕日に照らされて赤く染まった僕らの髪は
なにも絡み合うこともなく
なんの哲学も生まない

そうしてまた
僕はいつもの場所に還ってくる
一も最早、零もない
なんだったのか
ただ、夢の中の蜃気楼にしては鮮明に
赤い髪を靡かせて
えっ、いいの
なんて、決まりきった過程を反芻する
声が響いている
その、恐らく笑顔は逆光でよく見えなかったんだと思う
そして、そう思いたい哲学が今、生まれる

24/07/01 03:48更新 / U.S.



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