ポエム
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頑張りやさんな君は僕の宝物
あの頃の自分の落し物
空の彼方の落し物
何をなくしたのかも分からずに
誰も知らない 君の落し物
ただ ただ 泣き叫ぶことしかできないで

それでも悲しいのだと
涙だけは あふれてくるのです

君と共に一緒にいて 君が悲しい時には 一緒に泣いてあげたいのに
そんな時ほど 君は我慢をしてしまう

もう、いいんだよと 君の忘れ物は僕が見つけたからと
そっと そっと 君に触れた心の奥底
小さな小さな君は ずっと泣き虫さんで
それなのに僕を見たとたん泣いていた顔をあげて
一生懸命に笑うんだ

どうして、そんなに頑張るの?
どうして、そんなに虚勢をはるの?
どうして…、どうして…、どうして…?

そんな僕に
小さな小さな君は 一言つぶやいた
「がんばってなんかないんだよ」と

笑顔の奥底
涙でぬれた顔で 君は僕にそう言ったんだ
20/10/05 23:50更新 / 三坂 由伎



談話室



■作者メッセージ
心の奥に住む、もう一人の頑張り過ぎてしまうあなたへ‥‥。
読んでいただきまして、ありがとうございます。

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