ポエム
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繋がっている
友人と電車に乗った
何の気なしに、窓から外の景色を見た

夕陽に照らされる建築群
落書きのように入り乱れた道路
それを縫うように走る車
レジ袋を手に歩く人
仄かに煌く街灯

通り過ぎる景色を見ている内に
ふと、形容し難い疑問が頭をよぎる

私が住んでいる街にも存在する
ありふれた、普遍的なものに過ぎないのに
胸中に残る、この感覚は何だろう
コリっとした、しこりのような

更に幾駅を通り過ぎ、ハッと気付く

普段忘れがちな、人間生活のスケール感
同じ「日本」という国に住んでいながらも
私とは何の関りもない、隔絶された世界の人々
けれども、深い部分で、彼らと繋がっているという事実

普段ならありふれた景色として流れ去るそれが
ふと、私の中を掠め去ったのだろう
当たり前の事かもしれないが

目的駅が近付き、ホームが見える
そこには電車を待っている人々がいる
彼らにも生活があり、人生があるのだろう

私たちはみんな、繋がっているのだから
いつか、邂逅の時があるのかもしれない
19/08/18 00:39更新 / 精玲音



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