ポエム
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私の永遠考
永遠
それは形而上のもの





人は兎にも角にも
美しきもの
美しき感情
美しい概念
これらにことごとく「永遠の」という
冠を戴かせることを好む
さながら、王侯の膝下に跪く召使の如く

然し人は知っている
永遠など無い事を





これらはことごとく一時の儚きもの

美は年月と共に色艶失われ
愛はやがて憎へと転化する
命は最早語るべくもない

人は、月日と共に失われるこれらへの
贐として「永遠の」という冠を戴かせたのだろうか
さながら、花冠を少女に捧げる少年の如く

永遠
それは魔性のもの

見よ!
宮殿に火の手が上がる!
革命は成立し、冠は地に落ちる
かくして、永遠もまた失われる

これで終わり?
否!
人はまた、冠を作るだろう
そして、永遠は繰り返される
19/04/19 23:56更新 / 精玲音



談話室



■作者メッセージ
「永遠」について少し思うことがあったので、詩にしたためてみました。少し長ったらしいかもしれません。ご意見・ご感想ドシドシお待ちしております。

ジャンル設定が分からなかったので「心の詩」にしてみましたが、もしかすると「感情詩」の方が良かったかもしれませんね……そちらに関しましても、ご意見・ご感想頂けばと思います。

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