外国人技能実習制度
先進国の義務として
誇りを持って発展途上国の人を教育し
経済発展を担う人材を育成する

あぁ、なんと聞こえのいい言葉！
この国は体裁を繕う事に関しては、一等優れているらしい
戦前から脈絡と受け継がれたプロパガンダ戦略
多くの外国人がそれに騙され、この国へとやってきた
待ち受けていたのは、安月給と苛烈な労働
悪名高い奴隷制度そのものだ

人はエゴイスティックな動物だから
まずは自分の生活が大切だろう、それはいい
私たちの生活も、いつ立ち消えるか分からないか細さだ
背負っている荷が軽いわけでもない

でも、国は、企業は？

新聞とテレビがメディアの全てだった昔とは違い
現代はインターネットがメディアの中心
虚偽や雑音、見聞に堪えぬ事多かれど
砂嵐の中に時折光る真実の煌めき
政治家、企業も見ているはずだ
彼らの悲痛に満ちた煌めきを

なのに

何故上げないのか、声を
差別を許さず、是正を求める義侠の声を

島国根性が治らない
いや、治さないのか？
見て見ぬふりをしているというのか？

臭い物に蓋をする
そんな言葉もあったっけな
万事を丸く収める魔法の言葉
次世代に、問題を先送りする言葉

■作者メッセージ
最近ニュースでよく取り沙汰される、外国人技能実習制度について考えた事を散文詩で書いてみました。詳しいわけではないので、色々誤解している点があるかもしれません。その際は、是非コメントにてご教授いただければ幸いです。