私はあなたに出会った。
私はあなたと楽しいおしゃべりをした。
私はあなたを面白い人だと思った。
私は疲れていた。
私はあなたを忘れていた。
私はあなたを思い出した。
私はあなたとまたしゃべった。
私はあなたが違ってみえた。
私はあなたに注目しだした。
私はだんだん気がついてきた。
私は期待していた。
私は諦めていた。
私は正解だった。
私は飛び上がるほど嬉しかった。
私は戸惑った。
私はどきどきしていた。
私はぞくぞくしていた。
私はわくわくしていた。
私は欲しかった。
私は抗った。


私はよくあろうとした。
私はそれでも欲しかった。
私は抗えなかった。
私はそれを差し出された。
私はそれを貪った。
私はあなたと秘密をつくった。
私は満足した。
私は疑問を抱いた。
私は分からなくなった。
私は愛を求めた。
私はあなたに聞いてみた。
私は勘違いをしていた。
私は理解した。
私は冷静になった。
私は別のものが欲しくなった。
私は美しくなりたかった。
私はあなたを惹きつけたかった。
私は上手くできなかった。
私は怖くなった。


私はまた聞いてみた。
私はあなたの気まぐれを知った。
私は安心した。
私はまた別のものを欲しがった。
私はあなたに理解してほしくなった。
私はあなたに期待しだした。
私はあなたについて行きたかった。
私はあなたに捧げたくなった。
私は満たしてほしくなった。
私は私を使ってほしいと思った。
私はあなたに我慢してほしくなかった。
私は襲ってほしかった。
私は強引にされたかった。
私はあなたに穿ってほしかった。
私は解放してほしかった。
私は夢をみたかった。
私は夢をみせてほしかった。
私は苦しんだ。
私はうまくやらなければいけなかった。
私は隠さなくてはいけなかった。

私はそれでもきもちいいんだ。
　
私はまだまだもとめている。
私はまだまだ。
私はあなたに。

どろどろ
ぬるぬる
ぐちゃぐちゃ
ねちねち
べたべた
ずぶずぶ
にちゃにちゃ
どくどく
ずるずる
ごぼごぼ
ねばねば

どうしようもない
私のねばねばを
どうか受け取ってください。

■作者メッセージ
まさにどうしようもない詩です