山の絵のある部屋 2.Twin
あなたの指が描く
わたしの上に わたしを
その線に沿って
隆起する わたしの
うすい地層
尾根づたいに たかいところ
たかいところへと登っては降りる
陽が傾く
石も草も這松もひかりの方へ
いっせいに首をのばして
のばしきったところで
陽が沈む日々
なだらかな麓の景色に目をやり
闇にまぎれて姿態を崩していると
足音をひそめて
遠く頂から駆け下りてくる
角をまるめた夢の群れが
二股の蹄で わたしの
やわらかなところを踏んでいく
夜明けまで 何度も
何度も
確かめるみたいに
わたしの上に わたしを
その線に沿って
隆起する わたしの
うすい地層
尾根づたいに たかいところ
たかいところへと登っては降りる
陽が傾く
石も草も這松もひかりの方へ
いっせいに首をのばして
のばしきったところで
陽が沈む日々
なだらかな麓の景色に目をやり
闇にまぎれて姿態を崩していると
足音をひそめて
遠く頂から駆け下りてくる
角をまるめた夢の群れが
二股の蹄で わたしの
やわらかなところを踏んでいく
夜明けまで 何度も
何度も
確かめるみたいに