就眠儀礼
あかりを消す
潮がひいていく
背中にわずかな陽のぬくもり
身たけにあわせて
ぼんやりと輪郭を残し
砂がさらわれていく
日暮れ前の強い風
どこから来てどこへ
路地をゆく足音に
同期したがるわたしの胸
なぎたおされ
うちつけられた
小さなものたちも
みだれたままで静まってゆく
明日の仕事は
明日に残される
閉じた眼のなかのやわらかな影
眠りの種をまく
枕に向かって根をひろげ
左の耳を通ってのびていく
大きい葉も
小さい葉も
ひとしく数えて
わたしのジャックが登りはじめる
山かげに
羊はひとり
牛もひとり
浜辺には豆の木
のびていく
おやすみ
羊も牛も
大男もおやすみ
金の卵もおやすみ
あとはジャックにまかせて
潮がひいていく
背中にわずかな陽のぬくもり
身たけにあわせて
ぼんやりと輪郭を残し
砂がさらわれていく
日暮れ前の強い風
どこから来てどこへ
路地をゆく足音に
同期したがるわたしの胸
なぎたおされ
うちつけられた
小さなものたちも
みだれたままで静まってゆく
明日の仕事は
明日に残される
閉じた眼のなかのやわらかな影
眠りの種をまく
枕に向かって根をひろげ
左の耳を通ってのびていく
大きい葉も
小さい葉も
ひとしく数えて
わたしのジャックが登りはじめる
山かげに
羊はひとり
牛もひとり
浜辺には豆の木
のびていく
おやすみ
羊も牛も
大男もおやすみ
金の卵もおやすみ
あとはジャックにまかせて