独り

心が、独り

息苦しさを感じるほど沢山の人が周囲には居るのに

それでも心はいつだって独りぼっち

別に独りでいたいわけではないのに

誰とも心が噛み合わず

誰とも心が通じ合わず

いつも無難な愛想笑いを振り撒き

波風立てないように適当に話しを合わせ

遠くもなければ近くもない一定の距離感を保つ

そんな表面上の付き合いをする人たちばかりで

気心の知れた近しい人物など身近にはいやしない

孤独

誰との心とも触れ合えない、孤独

でもその孤独もいつかは解消されると信じている

数十億という人間がごった返すこの世界において、独りのまま一生を終えるなんてありえない

どこかには必ず心と心が噛み合う人はいるはず

どこかには必ず心と心が通じ合える人はいるはず

今はまだ出会えず独りでも

いつかは絶対、出会えるはず

独りじゃない

独りなんかじゃない

この世界には真夏日の暑い青空のしたでも

一緒に楽しく笑ってくれる相手が誰にでも必ずいるはずなんだ

■作者メッセージ
独りでいるのは寂しくて嫌なものです

読んでいただきありがとうございました