ポエム
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ただの綺麗事
どこかでまた

人が平然と人を欺(あざむ)き

人が躊躇うことなく人を傷つけ

人が冷酷非情にも人を殺(あや)めている

それは遥か昔から人が廃止することなく繰り返し行(おこな)ってきた営み

これが人の『生き方』というやつなのだろうか

ふと公園を見ると
そこには無邪気に遊ぶあどけない園児たちがいた

この子たちもいずれは人を欺き 人を傷付け 最悪人を殺めてしまうことがあるのだろうか

でもそれもしかたのないことかもしれない

ケンカせずに仲良くしなさい、と言っている大人たちが公然とケンカをして仲良くしていないのだから

自分らが成し得ていないことを子供たちに成し遂げろというのは いくらなんでも身勝手が過ぎるのではないだろうか

こんな不出来な人の未来などきっとろくでもないモノに決まって……はいないはずだ

もしかしたら僅か先の未来では

人は当然のように人と分かち合い

人は当たり前のように人と助け合い

人は互いの幸福を願って人と生きているかもしれない

現在から見ればなんとも非現実な戯言に聞こえるかもしれないが

でも今現在の我々の日常生活も 百年前の人からすればありえない非現実的な生活に見えるはずだ

けど今の我々は百年前までは非現実的だった生活を送っている

だから人の未来がどうなるかなんて誰もわからない

なら全ての人が平和で幸せに生きている未来だってなくはないはずだ

だって人の未来は無限大に広がっているのだから!

…………………自分よ、嘲笑わないでくれ

わかっているさ こんな綺麗事が現実になることなんてないことは

でも人はどんな時でも夢や希望を見たくなるんだ

それが到底叶いそうがなくても……

でも胸中に夢や希望を抱いて生きてる人……いや生命は

この世界で この漆黒の宇宙で どの星々よりも敢然と光り輝いていると信じたい

たとえそれがただのくだらない綺麗事だとしても……


25/05/27 19:21更新 / まだら雲



談話室

■作者メッセージ
夢や希望や未来を諦めきれない ただの夢見がちな野郎の文章になってしまいました

読んでいただきありがとうございました

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