欺瞞者がつく嘘
欺瞞(ぎまん)者が嘘をついてくる
無慈悲な苦難を乗り越えた先には心身共に癒やされる安穏が待っている、と嘘をつき
生命を削るかのような努力を重ねてきた者にはそれに見合った褒美が必ず貰える、と嘘をつき
仁愛の精神をもって他者に親切にしていればそれは回り回ってアナタのもとに返ってくる、と嘘をつく
嘘 嘘 嘘 嘘ばかり
苦難を乗り越えたその先には新たな苦難しかないし
どれだけ努力してもそれに見合った褒美など一切貰えないし
他者に親切にしても単にいいように利用されるだけだ
嘘だらけの欺瞞者
嘘を撒き散らすだけの欺瞞者
もう誰もそんな欺瞞者の言葉など聞きはしない
……でも でもさ ほんとうは知っているんだ
欺瞞者が好きこのんで嘘をついているわけではないことを
欺瞞者があらゆる人達の未来が幸福に満ちた輝かしいものだと信じ願っているだけの心優しい人間なんだということを
でも現実はいつだって欺瞞者の淡い期待を容易く裏切り 苦痛で真っ暗な未来ばかりを用意している
だから欺瞞者の幸福に満ちた輝かしい未来を信じ願う言葉は嘘という醜悪な怪物にへとその姿形を変貌させる
欺瞞者は嘘をつきたいわけでも 人を欺きたいわけでもない
ひとえに明るい未来を信じ願っているだけなのだ
だから欺瞞者よどうか『嘘をついてごめんなさい』と謝罪をしないでくれ
だから欺瞞者よどうか『また欺いてしまった』と号泣しないでくれ
アナタはただ純粋に幸福な未来を信じ願っただけだ
それが罪や罰になるはずがない! なってたまるか!
それでも欺瞞者よ アナタが罪悪感を拭いきれないというのならこちらも敢えて叫ぼう
『アナタは嘘も人も欺いてはいない! なぜならアナタが語る言葉はいつか絶対にほんとうのことになるのだから!』
と、声高に堂々と嘘をつこう
アナタが背負っている負い目を少しでも軽くさせるためなら こちらもアナタと同様に欺瞞者となって嘘をつき続けよう
いつかアナタの語る言葉が『嘘』という偽りの名から『希望』という本来の名に戻るまで
いつまでも いつまでも
無慈悲な苦難を乗り越えた先には心身共に癒やされる安穏が待っている、と嘘をつき
生命を削るかのような努力を重ねてきた者にはそれに見合った褒美が必ず貰える、と嘘をつき
仁愛の精神をもって他者に親切にしていればそれは回り回ってアナタのもとに返ってくる、と嘘をつく
嘘 嘘 嘘 嘘ばかり
苦難を乗り越えたその先には新たな苦難しかないし
どれだけ努力してもそれに見合った褒美など一切貰えないし
他者に親切にしても単にいいように利用されるだけだ
嘘だらけの欺瞞者
嘘を撒き散らすだけの欺瞞者
もう誰もそんな欺瞞者の言葉など聞きはしない
……でも でもさ ほんとうは知っているんだ
欺瞞者が好きこのんで嘘をついているわけではないことを
欺瞞者があらゆる人達の未来が幸福に満ちた輝かしいものだと信じ願っているだけの心優しい人間なんだということを
でも現実はいつだって欺瞞者の淡い期待を容易く裏切り 苦痛で真っ暗な未来ばかりを用意している
だから欺瞞者の幸福に満ちた輝かしい未来を信じ願う言葉は嘘という醜悪な怪物にへとその姿形を変貌させる
欺瞞者は嘘をつきたいわけでも 人を欺きたいわけでもない
ひとえに明るい未来を信じ願っているだけなのだ
だから欺瞞者よどうか『嘘をついてごめんなさい』と謝罪をしないでくれ
だから欺瞞者よどうか『また欺いてしまった』と号泣しないでくれ
アナタはただ純粋に幸福な未来を信じ願っただけだ
それが罪や罰になるはずがない! なってたまるか!
それでも欺瞞者よ アナタが罪悪感を拭いきれないというのならこちらも敢えて叫ぼう
『アナタは嘘も人も欺いてはいない! なぜならアナタが語る言葉はいつか絶対にほんとうのことになるのだから!』
と、声高に堂々と嘘をつこう
アナタが背負っている負い目を少しでも軽くさせるためなら こちらもアナタと同様に欺瞞者となって嘘をつき続けよう
いつかアナタの語る言葉が『嘘』という偽りの名から『希望』という本来の名に戻るまで
いつまでも いつまでも