ポエム
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不便なモノ
世の中が便利になっていく一方で、未だ不便極まりない自分自身に今日も重いため息を吐く。

いかなる時も強気でいたいのに、常に弱気で。

なにがあろうとも楽天的でありたいのに、いつだってクヨクヨと悩んでいて。

何事にも動じない胆力を持ちたいのに、些細なことですぐ傷心する。

こちらの望みとはまったく真逆な自分自身。

こんな不便この上ない自分自身などいっその事どこそかに廃棄してやりたいが、そういうわけにもいかない。

だからここは思い切ってギュッと抱きしめてみる。

優しく、いたわるようにギュッと抱きしめ、耳元で囁くのだ。

不便でも構わないからこれからも一緒にいようと。

そして自分自身と顔を見合わせ笑い合うのだ。

屈託なく、心の底から。
25/01/16 17:36更新 / まだら雲



談話室

■作者メッセージ
不慣れな文体ですか、読んでいただきありがとうございます

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