ポエム
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拝啓、離れたくなかった人
かつて独りで歩いたけやき並木の下を並んで歩く
昔は眩しくて嫌いだった木漏れ日も今は暖かい
喧嘩したままのあいつも、もう憎んだりはしてない
別れ際泣いた友よ、忘れたりはしない

またいつか会おうぜ そん時は笑顔で
漠然とした孤独に押し潰されそうになれど
止めどない涙が込みあげてきても
それでも、笑っていてくれよ

昔一緒にプラモ作ってたあいつは今は不登校になった
勇ましく前に進む奴もいれば途中で挫けたやつもいた
別れを繰り返す度心細くなるのは何故だろう
出会いを繰り返す度離れたくない人が増えるのは何故だろう
言いかけて飲み込んだ言葉は言えないままだった

またいつか会おうぜ 嫌なこと忘れて
未来への不安に戦慄しても
辛辣な現実に串刺しになれど
それでも、立ち上がってくれよ

実らぬ片想いも 付きまとう後悔も
枕を濡らした独りの夜も
全部全部大切な糧となれ
辛酸を飲み込んで走り出せ

クソみたいな青春の中で出会った人達はクソじゃなかった
17/10/07 23:42更新 / 佐川



談話室



■作者メッセージ
まだ卒業シーズンじゃないかなって思うんですが、もう今から寂しくてしょうがありません。

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