ポエム
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虚ろの華
幼心にポッカリと空けられた穴がある

聞く耳は無かった 交わる視線も無かった

通わせる心なんて望めもしなかった

痛みは麻薬だ 鎮痛剤なんて効きやしない

触れては駄目だと解って 頭を振っても

心は闇を受け入れようとする

疲れきった身体が木陰を求めるように

渇ききった喉が冷水を求めるように

気付けば一輪 虚ろの華が咲いてしまっている

幼心を食い散らかす姿は艶めかしく

美しい筈の色は決して輝かない

忌々しく思っても決して枯れる事の無い

虚ろの華が咲いてしまっているよ
21/11/21 06:20更新 /



談話室



■作者メッセージ
そんな子供を助けてくれる大人って
大々的に掲げてる理想のわりには多くないね

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