ポエム
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夜の音
心の底を闇まで沈ませるのは

二度と取り戻せない時だけでいい

そう思いながら静かな音を聴いている

優しげなのにどこか寂しく

届かない遥か彼方に響くような

そんな音に自分を染み込ませている

世界は眩しくてかなわない

朝焼けなんて来なければいいと

その一夜だけ心を死なせて眠るのさ

どうせ巡る陽の下に香る匂いを

ただの日常としてまた楽しめるように
21/11/02 02:55更新 /



談話室



■作者メッセージ
疲れた時とか壊れそうな時ほど夜は優しい
優しすぎて駄目になって終いたくなる
だからあえて心の底から死んでみるとさ

不思議と次の日は生き返ってるんだ

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