愛憎の花
咲いたまま季節を跨ぎ続ける花
枯れることなく 手折られることなく
風にも揺れず 花弁は落ちない
誰にも知られないまま其処にある
根を張る土もなく 雨も弾いて
陽の光に向かわず ただ闇に憩う
一目見ただけでも不自然で
不気味と背けたくなるような
火に焚べ燃えて終えばいいような
心を吸って 不吉な色を纏う
造られているような 愛憎の花
枯れることなく 手折られることなく
風にも揺れず 花弁は落ちない
誰にも知られないまま其処にある
根を張る土もなく 雨も弾いて
陽の光に向かわず ただ闇に憩う
一目見ただけでも不自然で
不気味と背けたくなるような
火に焚べ燃えて終えばいいような
心を吸って 不吉な色を纏う
造られているような 愛憎の花