ポエム
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光陰
世界を語ろうとする背中と横顔
月が美しいと言えばいいのかな
けれど知っている 悲しさに遮られて
深い底まで 睨まれている様な想い

貴女の知らない世界を眺めている
貴女の知らない暗闇を知っている
貴女の知らない陰影を持っている

闇夜に烏 美しいってなんなんだ
私の瞳には映る者全て ほら ねぇ
此処は水底 望みが叶うものなら
私一人を残した世界を貴女ごと
闇の様な夜に溶かしてしまいたい

どうか望ませて 望むだけだから

輝く世界を知っている ねぇ貴女
私には眩しすぎて眩むくらい
だから私の瞳は映すのかな
薄汚れた鉛色の世界を

貴女の知ってる世界を教えてよ
貴女の知ってる太陽を教えてよ
貴女の知ってる日溜を教えてよ

闇と光 私と貴女 表裏一体 でも
見ている世界は交わらなかった
触れられない世界 強烈に憧れた
けれど私の世界に憧れないで
そんな貴女なんて嫌なんだ
貴女が私を愛していたとしても

私が溺れて覚えた嫉妬など ねぇ
21/10/04 20:35更新 /



談話室



■作者メッセージ
我が儘で気儘、無邪気で残酷

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