ポエム
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桔梗
掠れて見える 藤色に込めた意味
何が足りない? 何が欲しい?
心の内に閉ざすばかりで 何を願う?

いずれ抉るような痛みが刺す
手は届かず 声は聞こえず 温もりは残らず
触れる事すら叶わなくなる さようなら
産声を叫んだ時から知っている別れ

そんな虚ろに向けて何が真に確かなモノかと

永遠の愛を誓う 知っているさ
それがどれだけの尊さを孕むのか
幸福を手に 変わらない愛を交わす
知っているさ その美しさも暖かさも
私の心は知っている だから だから
それを永遠に失うくらいなら

手を離してでも 生きててくれと願ったって
誰がその背に 正しさなんて理想で
止めを刺せると言うのかい

美談にも成らない 別れは虚ろに枯らすけど
それでも笑う 幸福の花を咲かせてと

それでいい それだけでいいから
21/09/17 18:02更新 /



談話室



■作者メッセージ
幸せは時として捨てなければいけない
不幸を受け入れて背負わなければいけない
いいじゃないか、大切な人が幸せそうに笑ってるのなら

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