憩うのかい 虫の知らせがどうにも真に迫る

私が思うより 複雑に感じてるより 単純で残酷だ

認めてしまったら歯止めが効かない そんな悲惨だ

吐き出す為に溜め込み続けた心の膿 深い 消えない

遅効性の毒みたいだ ゆっくり快感と共に腐らせる

気付けば後戻り出来ず 気付こうとも捨てられない

やっぱり思っているよりも単純なんだ

きっと分かっているつもりなんだ

不器用な手が欠き乱すよ 態々 より複雑に

そんな不器用ばかり器用に使いこなすモノだから

私も それに似た誰かも 憩う場所を消してしまう

呪うには身勝手だ 苦痛に耐えて生きなきゃいけない

言葉を漏らすのは出来る でも易くない道を選んだのさ

責められやしないさ 闇に憩う花を名乗るのなら

其処に辿り着くしか無かったとしても決して悔えない

気付いて理解しても 二度と捨てられない

私も アナタも それを自分の手で抱き締めたんだから

■作者メッセージ
届きもしない御手紙