ポエム
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涙雨
灰色なんだ 何処も彼処も

私の目に映る筈の色が分からない

好きだった雨も 愛してた風も

今じゃ避けるモノでしかなくなった

鉛色なんだ 此処も其処も

夏に膨らむ入道雲と雨雲が

私の頭の上から 見上げる空から

まるで避ける様に割れていくよ

なのに それなのに濡れそぼる

私はなんにも知らなかったよ

雲が無くても 太陽に照らされていても

冷たい雨は降るんだね
21/07/16 23:56更新 /



談話室



■作者メッセージ
痛いのに痛くない、辛いのに辛くない
感じたくない苦しみを捨てて楽になった筈なのに
それを感じれなくなった事が今とても苦しい
煩わしいモノほど、案外捨てちゃいけないのかもね

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