ポエム
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嫉妬
嫉妬の心を否定しながら

私は私の思い出を足でなぞる

過去の想いの重なりを独占して

私だけのモノにしてしまいたくなる

睨め付ける様に指を動かして

文字を書き連ねれば連ねる程に

私の醜い嫉妬が露に成っていくのが

少しだけ人間を取り戻せた様で心地好い

貴女の幸せを心から願いながら

私と共にあった時よりは

どうか不幸であれだなんて思う

嫉妬の心を否定する私は誰より嫉妬深い

そして蛇の様に睨んでみせたなら

今の貴女は蛙の様に震えるのかしら
22/04/07 01:52更新 /



談話室



■作者メッセージ
美化して結構、上等です
それでも結局はそんなもんです
開き直りはせずとも、私は終われないのです

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