ポエム
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老烏
高々と聳え立つ木の頂上

老いた渡烏が黄昏ている

鳴くでもなく休むでもなく

強風に殴られながら

飛び立つ事が出来ないでいる

傷付き年老いて欠けた翼

得てして孤独に慣れながら

軽快に翔ぶ若鳥を羨んだ

軍勢で翔ぶ椋鳥を妬んだ

まだ私は翔べるだろうか

高慢に見下していた黒猫が駆ける

力無い翼と共に見上げる空と

木から見下ろす大地が今

老いた渡烏にはあまりにも

恐ろしいモノに映るのだ
22/03/18 21:21更新 /



談話室



■作者メッセージ
先に産まれて大人ぶって斜に構えても
自分の知らない経験を知ってる相手からしたら幼い
人間どこまでいっても、そこは平等だよ

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