老烏
高々と聳え立つ木の頂上
老いた渡烏が黄昏ている
鳴くでもなく休むでもなく
強風に殴られながら
飛び立つ事が出来ないでいる
傷付き年老いて欠けた翼
得てして孤独に慣れながら
軽快に翔ぶ若鳥を羨んだ
軍勢で翔ぶ椋鳥を妬んだ
まだ私は翔べるだろうか
高慢に見下していた黒猫が駆ける
力無い翼と共に見上げる空と
木から見下ろす大地が今
老いた渡烏にはあまりにも
恐ろしいモノに映るのだ
老いた渡烏が黄昏ている
鳴くでもなく休むでもなく
強風に殴られながら
飛び立つ事が出来ないでいる
傷付き年老いて欠けた翼
得てして孤独に慣れながら
軽快に翔ぶ若鳥を羨んだ
軍勢で翔ぶ椋鳥を妬んだ
まだ私は翔べるだろうか
高慢に見下していた黒猫が駆ける
力無い翼と共に見上げる空と
木から見下ろす大地が今
老いた渡烏にはあまりにも
恐ろしいモノに映るのだ